縁起が良い宝石として知られる琥珀とは
映画「ジュラシックパーク」では、恐竜の血を吸った蚊が琥珀の中に閉じ込められており、その蚊が吸った血液の中のDNAから、恐竜を蘇らせたストーリーが話題となりました。琥珀は天然の樹脂の化石であり、温度や圧力、酸化などの化学変化によってできた重合体です。そのため、一口に琥珀といっても色々な色があり、例えば透明がかったものや、飴色のもの、緑がかったものなど、生成される過程での条件によって、その色合いが変わってきます。
ヨーロッパでは古くから宝石として珍重されており、特にバルト海沿岸では古くから琥珀を使った作品が多く作られていました。現在でもバルト海に面しているポーランドが琥珀の生産量世界一であり、世界の琥珀の約85%がポーランド産と言われています。
「北方の金」と呼ばれる琥珀は、とても縁起が良い宝石として愛されており、「抱擁」とか「優しさ」、「大きな愛」などの意味あいを持っているとされています。特に虫入りの琥珀は縁起物として喜ばれており、イギリスでは結婚10年目に虫入り琥珀を贈る「琥珀婚」というものがあるそうです。
また、琥珀は昔、薬として扱われていたこともあり、なんと精神を安定させたり、排尿障害を改善したり、血流を良くしたりする効果があります。
琥珀はラッキーアイテム!
琥珀は鉱物に匹敵するほどの硬さを持っているので、古くからネックレスやブローチ、カフスなどの宝飾品や、ランプシェードなどのインテリア雑貨に使用されてきました。琥珀は身に着けると幸運を呼ぶアイテムとして人気がありますから、ぜひ琥珀を使った作品を身につけてみてください。