美術家

絵だけでなく多才な作品を多く残した「佐藤勝彦」

佐藤勝彦は、画壇(画家の世界)ではどこにも属さない書画を描いた画家です。

◇病を克服して作品作りに専念した「佐藤勝彦」

佐藤勝彦は昭和15年満州大連市で生まれました。昭和33年に国立鳥取大学学芸学部に入学します。その2年後、重度の結核にかかりましたが、回復して療養生活を送ります。その間、たくさんの作品を描き上げました。昭和38年には私立帝塚山学園で教諭となります。約5年後、中川一政の作品展に行ったことがきっかけとなり、創作活動を開始します。その後に、陶芸の方面にも力を入れるようになりました。
また、森英恵第一回パリ・オートクチュール展で衣装を発表するなど、多種多様な活動を続けました。佐藤勝彦の作品は、仏像や富士山、魚や虎などを描き、紙いっぱいに表現するところが特徴です。海外でも個展を開き、世界を通じて芸術の発展に多大な貢献をしましたが、平成29年に亡くなりました。

◇佐藤勝彦作品の紹介

佐藤勝彦の業績は数多くあります。海外では、ドイツやフランスで個展を何度か開きました。迫力のある印象の強い絵は、角川映画の「カムイの剣」のタイトルの作成をはじめ、地方での観光キャンペーン用のポスター等、また平成15年第79回東京箱根間往復大学駅伝競走の公式ポスターを描いています。佐藤自身もいくつかのテレビ番組にも出演したりと、近年に至るまで活躍していました。平成29年の佐藤の死後も、作品は人気が絶えません。代表的な作品は、墨絵「不二山」「不動」「魚」など、陶磁器も数多くあります。

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