美術家

日本人彫刻家の第一人者!佐藤忠良の作品世界と作品の魅力

・佐藤忠良とは?

佐藤忠良は元々画家となるために上京をします。しかし、ロダン、マイヨールなど新しい生命主義の作品に感動して彫刻家を目指すようになります。

憧れていたのが生命主義の作品であることから、佐藤忠良自身も生命力みなぎる作品を作っているのです。佐藤忠良は身近な人物をモデルにし、躍動感溢れる肉付きと、堅実なフォルムを特徴としています。彫刻作品でありながらも、今にも動き出しそうなリアルさが感じられます。

・佐藤忠良の作品とは?

生き生きとした女性像をブロンズや木彫で表現した作品をメインとしています。佐藤忠良は頭像、女性像、子供の像が主なモチーフとして上げられます。

その中でも、「群馬の人」は日本人固有の姿を確実に表し、日本人の生き様や、内面の美しさを追求して作られた作品として、佐藤忠良の彫刻家としての評価を上げた作品です。

この作品は、明治期に西洋からやってきた技法を初めて日本人が日本人の心を持って作り上げたものです。それが多くの方から高い評価を受けました。

佐藤忠良の作品の作風は変化を遂げていきますが、根底に流れるヒューマニズムは変わることなく全ての作品から感じることができます。

「うずくまる裸婦」は国立近代美術館に収蔵されていますが、裸の彫刻を屋外に飾ってもいいのかと物議をかました作品です。当時はこのような作品が出回っていなかったため、町民を巻き込んでの議論が起こりました。

世間を賑わす作品を制作したりと、日本人彫刻家の第一人者として有名になりました。

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