・織田広喜とは?
織田広喜は独特の女性像を描くことで有名な画家です。無国籍で哀愁に満ちた横顔をしている女性や、赤い帽子を被った大きな瞳が特徴的だったりと、様々な姿の女性を描いています。
織田広喜は様々な仕事経験を経て、苦学しながら画家になりました。画家になったその後は画家としての実力だけではなく、1950年には二科会会員となり、1980に年二科会常務理事、
1995年日本芸術院会員としても活躍しました。
寝たきりの妻と共に絵を描き続けていたため、哀愁を感じさせる女性や、幻想的に描かれた風景を特徴とした作品を多く描かれています。
・織田広喜の作品
織田広喜はヨーロッパに強い憧れを持っており、ゴッホやユトリロに強く影響を受けております。そのため描く作品は、美しく端正に描くよりも儚げに描かれているが特徴的です。
世田谷の風景をゴッホやユトリロの風景と重ね、パリの雰囲気を都会的に捉えて風景作品を描いています。女性の作品以外には「花」も好んで描いています。
花も様々な描き方がされており、情熱的な赤で塗りつぶすように描いた花や、色とりどりの花々を描いていたりします。
織田広喜の作品は一つの描き方に限定しないところが惹かれるポイントでもあります。また、織田広喜が描く女性はモダンな雰囲気を漂わせているため、多くの著書のカバーイラストにも使用されているのです。
織田広喜の作品は、パリへの愛が込められています。絵を描くことでその愛を伝えていたのでしょう。