美術家

司馬遼太郎の挿絵を担当?須田剋太の作品世界と特徴!

・須田剋太とは?

須田剋太は洋画家として、絵画作品から本の挿絵も描く画家です。司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの挿絵を担当しており、講談社文化賞を受賞しました。

「街道をゆく」は司馬遼太郎が25年にわたって連載している歴史紀行文学で、実際に国内各地から中国やモンゴルなどの海外を訪れて作品を作る司馬遼太郎に動向していました。実際に同行して、実際の場所でスケッチをしていたため、「街道をゆく」の挿絵は絵画作品としても高い評価を受けています。

昭和12年第24回光風会展光風特賞を受賞し、15年は会員となります。

・須田剋太の作品の特徴とは?

須田剋太の作品は、具像、抽象にこだわることなく独自の力強く生命感の溢れる作風を築き上げていきました。

初期の頃の作品は具像画を主としていましたが、抽象画の旗手である長谷川三郎に1949年にであったことで抽象画を描くようになります。須田剋太の作品は、力強く個性的なダイナミズムさを感じるタッチで描かれた構図と色彩です。

須田剋太の作品からは芸術の魂が手にとるようにわかります。具像画から抽象画へと変わっていき、大きく分けて須田剋太の作品は三つの段階に分けられます。

須田剋太の代表作である「菓子器」は、強烈な赤を中心に様々な菓子が散りばめられた絵となっています。荒々しくありながらも、優しく人間味溢れたタッチが写実性を感じさせます。菓子器の赤がインパクトあり、自然と真ん中へと視線を集中させられます。

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