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彫刻家高村光雲の作品!代表作や作品の特徴とは?

・西郷隆盛像を制作した作者

高村光雲は仏師、彫刻家として活躍されたお人です。現在の東京芸大である東京美術大学で教授も勤めるほどの実力の持ち主。高村光雲の中で特に有名な作品は、上野にある西郷隆盛像です。西郷隆盛像を制作する時は、西郷隆盛自体どのような顔をしているのか、どういった人物かわからず、調べながら手探りで制作されました。

高村光雲は、仏師屋に弟子入りし木彫り技術を身に着けた人です。当時は仏師をしていましたが、次第に仏師の仕事がなくなっていき彫刻家として実力を伸ばすようになりました。

・高村光雲の作品の特徴

高村光雲の代表作品は3つです。

パリ万博に出品された「山霊訶護」、羽の細部まで細かく作り上げ、リアルに作り上げられている「矮鶏置物」、シカゴ万博に出品された作品で、年を重ねても力強く生きる猿の姿がよく描かれている「老猿」。

代表作としても上げられている動物の置物の作品を作るため、高村光雲は動物の観察を日々続けていました。動物彫刻は高村光雲の超人的な技術により表現されたもので、繊細に作り込まれた作品を見れば実力がよくわかります。

動物作品を作る際は、必ずスケッチをした後に彫刻していきます。ただ、高村光雲の作品はスケッチした動物をそのまま彫刻するのではなく、そこから更にメッセージ性をもたせて作品を仕上げていきます。

仏師をしていたことから、高村光雲の作品には仏の彫刻作品も多数あります。細かく端正に作られた姿は魅力的です。

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